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「女性の活躍舞台づくり」委員会

第8回 「女性の活躍舞台づくり」委員会報告

日時:平成24年6月13日(水)午後零時〜2時

場所:東京・内幸町 日本記者クラブ9階 小会議室

出席者:國井秀子(委員長、リコーITソリューションズ取締役会長執行役員)、坂東眞理子(昭和女子大学学長)、守屋朋子(金沢工業大学大学院客員教授)、堀井紀壬子(NPO法人GEWEL代表理事)、麓幸子(日経BP社 日経WOMEN編集長)、河野真理子(株式会社キャリアネットワーク代表取締役会長)、林裕子(山口大学講師)、牛尾奈緒美(明治大学情報コミュニケーション学部 教授)、本間美賀子(日本ユニシス人事部人材育成センター)、橋田忠明(専務理事、日本経済新聞社社友)、小平和一朗(事務局長、(株)イー・ブランド21代表取締役)、小林周(研究員、慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問))

ゲスト: 橘・フクシマ・咲江(講師・経済同友会副代表幹事、G&S Global Advisors Inc. 代表取締役社長)、岡島敦子(内閣府男女共同参画局長)、武川恵子(内閣府大臣官房審議官)、中村浩明(内閣府男女共同参画局推進課再チャレンジ支援専門局)

1. 委員会の討議内容

 橋田専務理事から、平成24年度総会・理事会の報告、「MOTエグゼクティブ・スクール2012」、及び植田麻記子主任研究員によるレポート「MIT留学報告」の紹介などがあった。続いて、経済同友会副代表幹事の橘・フクシマ・咲江氏から、「『意思決定ボード』のダイバーシティに向けた経営者の行動宣言〜競争力としての女性管理職・役員の登用・活用〜」とのテーマで講演が行われた。

1.1 講演:「『意思決定ボード』のダイバーシティに向けた経営者の行動宣言〜競争力としての女性管理職・役員の登用・活用〜」
 ※講演要旨については、当日の講演資料を参照のこと。

♦ グローバル化の進展の中、企業は意思決定ボードのダイバーシティを通じた組織・風土変革、商品・サービス・ビジネスの変化により、企業競争力を向上させる必要がある。

♦ 企業の抱える課題として、女性に対する機会提供の少なさ、男性中間管理職の認識の薄さ、ワーク・ライフ・マネジメントの難しさ、女性管理職が無座すべきロールモデルの少なさ等がある。

♦ 2020年までに、企業は「女性管理職30%以上」の目標を達成するために努力する。そのために経済同友会の経営者自身に、「意思決定ボード」のダイバーシティが経営戦略であるとの意識改革が必要。

♦ 女性活用の方針や目標値が、経営計画などに明示されていないのが現状。そのため、女性管理職・役員の人数、比率、各社の目標値などをIRやCSRレポートで積極的に公開していくことが必要。

1.2 講演後の意見交換

♦ 中間管理職の評価基準に、「女性の活躍推進」を盛り込んだことは評価できる。これはポジティブ・アクション以上に強制力があり、また役員にも影響がある。評価方式を加点制にするか減点制にするかという点も重要。

♦ 女性管理職の数と企業の業績の相関関係について、日本国内ではデータがまだ少なく、さらにデータを取り、発表していくことが重要。データを経営者に渡すことで、彼ら自身が社内を説得しやすくなる部分もある。

♦ 管理職への女性登用と、一般的な食への女性登用には、現状や施策面でのギャップがあり、区別して考える必要がある。管理職を目指していない女性社員に関しては、多様な働き方を認める制度改革を進めつつ、自律的なキャリア形成をさせる構造が必要。

2. 次回会合

第9回委員会は、9月11日(火)の午後零時〜2時に開催する。
次回の講演は内閣府男女共同参画局長の岡島敦子氏が行う。テーマは女性の活躍と経済社会の活性化(ポジティブ・アクション)について」となる予定である。


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