第9回 「女性の活躍舞台づくり」委員会報告
日時:平成24年9月11日(火)午後零時〜2時
場所:東京・内幸町 日本記者クラブ10階 シルバールーム
出席者:ゲスト・講師:武川恵子(内閣府大臣官房審議官)、國井秀子(委員長、リコーITソリューションズ取締役会長執行役員)、坂東眞理子(昭和女子大学学長)、守屋朋子(金沢工業大学大学院客員教授)、堀井紀壬子(NPO法人GEWEL代表理事)、河野真理子(株式会社キャリアネットワーク代表取締役会長)、林裕子(山口大学大学院技術経営研究科特命准教授)、牛尾奈緒美(明治大学情報コミュニケーション学部 教授)、本間美賀子(日本ユニシス人事部人材育成センター)、橋田忠明(専務理事、日本経済新聞社社友)、大野晶子(経理部長、潟nチオウ財務・経理部長)、小林周(研究員、慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問))
ゲスト: 猪口邦子(アドバイザー、参議院議員)
提出資料
(1)第9回会合 議事次第・出席者名簿
(2)第8回会合 討議内容
(3)國井委員長「2012年度 今後の活動計画について」
(4)日本MOT振興協会と日本MOT学会の協業促進に関する覚え書
(5)第6回政策首脳懇談会資料
(6)慶應義塾大学での「イノベーション創出セミナー」資料
(7)MIT留学報告(2012年6・7月合併報告書) 植田麻記子主任研究員
橋田専務理事から、第2回「人材育成フォーラム」開催、日本MOT振興協会と日本MOT学会の第1回合同会議開催、第6回政策首脳懇談会開催、有馬会長の「ダイバーシティ特別講演」(10月11日、学士会館)、慶應義塾大学での「イノベーション創出セミナー」、植田主任研究員の「MIT留学報告」の報告などがあった。
続いて、内閣府大臣官房審議官の武川恵子氏から、「女性の活躍と経済社会の活性化(ポジティブ・アクション)について」とのテーマで講演が行われた。
♦ 日本のジェンダー・エンパワーメント指数は少しずつ上昇しているが、他国に比べてスピードが鈍く、相対的には国際的な順位が落ちている。世界各国も自動的に数値が伸びたわけではなく、様々なポジティブ・アクションを志向している。
♦ 欧米、北欧は各政党がクォーター制を導入している。また、法律で候補者をクォーター制にしている。
♦ 国際的に比較すると、日本の高等教育の在学率は決して高くない。特に女性の高等教育進学率が男性より低い国はまれ。途上国平均よりも低い。
♦ 内閣府と財務省は公共調達における女性活躍の推進について、立法措置を含めて検討。また国家公務員の女性採用にインセンティブを持たせる動きもある。農水省は予算の1割を女性の活躍推進に当てる方針を出したが、財政民主主義の観点により財務省から疑義が出た。
♦ 日本の各政党も女性の活躍推進には総論賛成だが、クォーター制に言及した政党はない。政党助成金と女性当選者の数、比率をリンクさせてみてはどうか。
♦ 社会全体でみると、男性のみの研究会や委員会が増えている。菅内閣時代、久しぶりに男性のみの内閣になった。地方議員にも女性が増えていない。女性のいない町村議会は全国で38%ある。地方こそクォーター制が有効。
♦ 経団連は、有価報告書への女性活躍に関する指標の導入に反対する方針。
第10回委員会は、11月12日(月)の午後零時〜2時に開催する。
次回は新設の3つのワーキング・グループの活動内容について、当面の実施計画と途中経過などについて議論を行う予定である。